5.10 検索クエリパフォーマンス

機能概要 #

tool4sellerの「検索クエリパフォーマンス」機能は、商品ごとの流入経路や検索キーワードの転換状況を可視化し、効果的なデータ分析をサポートします。

  • 購入者の検索行動を分析
    検索行動、インプレッション、クリック数、カート追加数、購入数といった指標をもとに、商品に関連する流入キーワードやCVキーワード(コンバージョンにつながっているキーワード)を見つけて、商品詳細ページの改善や広告戦略の立案に役立つ情報が得られます。
  • キーワードの動向を把握
     クリック率や購入率などの指標推移から、キーワードの人気やトレンドを把握。より効果的な運営方針の策定に活用できます。

マニュアル #

一、商品の追加

1. tool4seller左側のサイドバーから「販売管理」—「検索クエリパフォーマンス」機能に進み、「商品追加」ボタンから追跡したい商品(ASIN)を選択します。

※ ご利用には、Amazonセラーセントラルで「ブランド分析」が有効になっており、対象商品が登録ブランドに属している必要があります。条件を満たしていない商品はデータ取得対象外です。

二、データの確認

1. 商品を追加すると、システムが自動でセラーセントラルから過去4週間分のデータを取得します。商品ごとの先週データと前期比が表示されます。

2. 商品欄左側の「データ詳細」をクリックすると、その商品の検索キーワード別のコンバージョンファネルを確認できます。 

検索回数・インプレッション数・クリック数・カート追加数・購入数などの主要指標が一覧で表示され、表示項目や並び順は自由に設定できます。

このページでは直近4週間のデータが表示され、選択したASINの表示クリック率クリック・カート追加率クリック・購入率が、同じ検索キーワードにおける全ASINの平均値と比較されます。

平均より高い場合は低い場合はで表示され、検索経路における商品のパフォーマンスをひと目で把握できます。

【例】

🔹「駆け足 ポーチ」というキーワードは表示クリック率が平均より高い一方で、クリック・購入率が低い場合、この商品はインプレッション数や注目度は高いものの、実際の購入にはつながりにくいことがわかります。

⇨ こうした場合は、商品詳細ページの改善や広告戦略の見直しがおすすめです。 

🔹「ランニング ポーチ レディー」ではクリック・購入率が平均を上回っているため、商品をクリックした消費者の購買意欲が高いことがわかります。

⇨ 優先キーワードとして広告予算を増やし、売上や市場シェアの拡大を目指すのが効果的です。

3.「詳細」ボタンをクリックすると、その検索キーワードにおける各指標の推移グラフが確認できます。

①「推移別」:各指標は独立した縦軸でトレンドが表示され、クリック数とクリック率のように数値の大きさが異なる指標でも、それぞれの変動を視覚的に比較できます。

②「数値別」:すべての指標が同じ縦軸を共有して表示されるため、数値の近いデータや関連性のあるデータ(例:検索キーワード数とインプレッション数)を直感的に比較できます。

4. コア指標の定義

・検索クエリ:購入者が検索したキーワード。

・検索キーワード数:指定した期間中にこのキーワードで検索された回数。

・ASINのインプレッション数:このクエリで選択したASINの合計インプレッション数。

・ASINのクリック数:このクエリで選択したASINのクリック数合計。

・ASINの表示クリック率:クリック数(ASIN)/ インプレッション数(ASIN)

・ASINのカート追加数:このクエリで選択したASINの合計カート追加数。

・ASINのクリック・カート追加率:カート追加数(ASIN)/ クリック数(ASIN)

・ASINの購入数:このクエリで選択したASINの総購入件数。

・ASINのクリック・購入率:購入数(ASIN)/ クリック数(ASIN)

Q&A #

Q:なぜ追加した商品にデータが表示されないのですか?
A:以下のような原因が考えられます。

① 指定期間が確認可能な範囲を超えている
商品を初めて追加した際、システムは直近4週間の週次レポートと直近1か月の月次レポートを自動で同期します。追加が完了すると、以降のデータは自動で更新されます。

指定した期間がこの有効範囲を超えている場合は、データを確認できません。過去のデータを取得したい場合は、カスタマーサポートまでお問い合わせください。

② 指定期間内に該当商品のキーワードパフォーマンスデータがない
指定した期間内に該当商品に関連する検索や購入が発生していない場合、データは表示されません。

③ セラーアカウントでブランド分析機能が有効化されていない
Amazonセラーセントラルでブランド分析が有効になっており、対象商品が登録ブランドに属していることをご確認ください。これらの条件を満たしていない場合、データを取得できません。

Q:「検索クエリパフォーマンス」の「検索キーワード数」と「Amazonブランド分析キーワードレポート」の「週間検索ボリューム」が異なるのはなぜですか?

A:「検索クエリパフォーマンス」の「検索キーワード数」は、Amazonが該当商品やブランドに関連する実際の検索行動に基づいて集計した実データです。

一方、「Amazonブランド分析キーワードレポート」の「週間検索ボリューム」は、tool4sellerがブランド分析レポート内のランキングをもとに推定した数値であり、実際の検索数とは異なります。そのため、両者の数値に差異が生じる場合があります。

Q:「検索クエリパフォーマンス」の「ASINの購入数」と実際の注文件数や販売数に差があるのはなぜですか?

A:「ASINの購入数」は、特定のキーワードで検索された後24時間以内に購入が完了した回数を指します。1回の注文で複数個購入されても「1」としてカウントされます。

一方で、実際の注文件数や販売数はオーガニック検索・広告・おすすめページなど、すべての経路を含めた合計値です。

このように集計対象や計算方法が異なるため、差が生じる場合があります。